銀英伝ボード
RE:理想の国家
いろんな方の意見が聞けて私もすっごく嬉しいです!なんだか銀英伝を読んでると、大局的に世界の動きが見えてくるような気がして、作者、田中氏の器の大きさを感ぜずにはいられません。
ずっと前にテレビのドキュメンタリーで見たんだけど、カナダのある教授が、高校に「メディアリテラシー」という、メディアから流れる情報意図をどのように解釈するかを検証する教科を必須科目として入れるだと提唱し、実際にその教科を誕生させ、日本にも実験的にこの教科が導入された学校がある云々の内容を知りました。
昔と違って、色んなメディアが増え、情報を様々なところから入手することが可能になったけど、それら情報(広告だけでなく)には必ず意図が隠されている場合が多く、一般人がそれをただ鵜呑みにしては、結局、昔のプロパガンダに踊らされてた当時の国民と違いないのではと思ったり。得た情報をどのように解釈/処理するかが複雑になってきたわけだから、やっぱり一生勉強しなきゃいけない気がします。みず.ぐれいさんに同意です。
98年だったか、日本国土をまたいで落ちた北朝鮮のテポドン騒ぎでは、以前から警戒するようにとUSAに忠告を受けていたにも拘らず、ミサイルか何なのかを把握するのに時間がかかり、最初の報道では北朝鮮の人工衛星打ち上げの欠片とか言ってたのを思い出します。挙げ句の果ては北朝鮮の報告を間に受けて、日本のある政党は「祝・ロケット打ち上げ成功」なんて感じで祝電を打ったとか。世界における日本って、なんて可愛らしい(というか、お子ちゃま)のだろうと思いました。一部で日本国へ飛んでくるミサイルだと認識して、そのように報告していても、情報処理ができなかったのだから、精巧なレーダー類もなにも持ち腐れ。銀英伝の世界では結局、互いの機械が互いを無力化して、頼りになるのはアナログ…と設定してたけど、当時の日本は機械を十分に生かすことのできる有能な人材と彼らを生かすシステムが未熟なんでしょうかねぇ。ライハルトが固めたように、優秀な人材を適所に配備することの重要さを改めて感じますよ…ヤンが言うまでもなく。
戦争とまでいかなくとも、平和が普遍的なものでなく、ヤンの「たかだか何十年の平和…」の貴重さをもっと私達ひとりひとりが認識したら、その平和ももう少し長くなるんじゃないかと思いますなり。あと、もうひとつ、ヤンが思考を停止させる言葉と表していたものに、「しかたがない」も入れちゃいたい気がします。毎日誰かが必ず言うといっていいほど、よく聞く言葉ですが、これこそ思考を停止させる言葉じゃないかなと思い、私はぐっと堪えて使わないようにしておりますです。ハイ。
03/05/30.13:57 ミリン <yattamatta@nzm.jrnet.ne.jp>
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