銀英伝ボード
ヤンのモデルについて 「坂の上の雲」から
ヤンという人物像が創作される過程で、司馬遼太郎氏の大作「坂の上の雲」に描かれる「秋山兄弟」らの影響は抜き難いものであるように思うのです。タダで勉強するために士官学校に入学した。酒を愛し戦場でも片時も放さなかった。政治や権力とは無縁であった。作戦立案はこの人の頭脳にかかっていた。型破りで行儀が悪かった。俗人離れしていた。天才であった。などなど。
また、物語全体を見渡しても、
専制政治の欠陥。政治、外交、経済と戦争の係わり。戦略戦術の要諦。艦隊戦と要塞戦。勝つより負けない戦い。前線と本部の齟齬。指揮官の有能無能。大将の役割、参謀の役割。戦場でのモラル、武士道、騎士道。戦争という言語を絶する恐るべき殺戮行為、大量浪費。などなど戦争をめぐる様々な要素が的確な視点で描かれた、「銀英伝」の源泉の一つともいうべき小説だと思うのですが、皆さんはどのように考えられますか?
小説としての体裁は異なりますが、「銀英伝」の深部に横たわる世界観、更には、世代を代表する作家から作家へと受け継がれた「創作の情熱」みたいなものが感じられるような気がします。
記事リスト
00/05/23.23:35 ヤンのモデルについて 「坂の上の雲」から ( by UDOSA )
00/05/24.01:48 話は尽きないヤンのモデル ( by おたか )
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