資産運用
シティバンクで外貨定期預金のキャンペーンをやっています。
曰く、３通貨で外貨預金を入れた場合、１ヶ月ものの年利が８％、
３ヶ月ものの年利が５％というもの。
さて、このキャンペーンはどんなものなのかをシミュレーション
してみました。イエローカード御免です。
かなり意味不明の話題ですので、わけわかんないひとは
ここで引き返すが吉です。
まず押さえなければならないのは、年利８％の対象は「１ヶ月
もの」の定期であること、そして、「定期預金の優遇金利は
初回満期日まで適用されます」という文言。つまり、１ヶ月を
過ぎて、自動継続扱いとした場合は、通常の１ヶ月ものの金利に
なってしまうということです（今現在は０．２５％とのこと）。
そして、シティバンクは円預金と外貨預金を切り替える際に
為替手数料が＄１あたり１円取られます。
というわけで、このプログラムに１００万円を投資するとどう
なるかな？レート不変、０．２５％も変わらないと仮定して・・
まず、円預金をドル預金に直すときに手数料が取られます。
為替レートを１２４．５０とすると、その値は約８，０００円
です。つまり、この時点で９９万２千円が元金となります。
年利８％は月利約０．５６７％です。
１ヶ月後に付く利息はだいたい５，６００円となります。その後は、
１ヶ月ごとに更新の外貨定期になりますので、月利０．０２０８％
（＝年利０．２５％）になります。１年後に付く利子は合計で
約７，７００円となります。で、その利子には２０％の税金が
つきます。手取りの利子は約６，２００円。がーーん。じつは
これでは為替手数料を稼ぎ出すこともできない計算になります。
ついでに外貨預金を円預金に戻すときにも手数料がかかるので、
平たく言うと９，５００円ほど損してしまう計算になります。
４年預けてようやく損得なしってことになります。
一方、今回のキャンペーンには「３ヶ月ものの年利５％」という
プログラムも用意されています。当然初回だけ５％。こっちだと
もうちょっとましで、１年後の利息はだいたい１５，８００円、
為替手数料とか税金をとられるので、１年間では損しますが、
２年間でとんとんまで持っていけます。（３ヶ月ものの定期の
金利は現在０．３５％）
それでも、２年・・・
結局のところ、
１）為替は今後円安になる？
２）自分の資産を外貨に替えてリスクを分散させたい
３）今後の日本経済はダメ。海外は上向き？
といったこと次第のようで・・
円安にふれれば、、たとえば、レートが１年後に１３５円になれば、
８万円近く得することになりますし、日本がいきなし経済危機を
迎えてインフレ２００％にでもなったとしても、あなたの財産は
ある程度守られることになります。
ちなみに、現在の普通預金の金利は、円預金年利０．００２０％、
ドル預金０．０５００％です。
遙か昔にアメリカでの定期預金の話もしましたが、相変わらず
だめだめですね。
シティバンクに電話で確認を取った上で、だいたいの値を計算した
結果です。かわさきはこの情報について一切責任を負いませんので、
本気で外貨定期を考えている人はちゃんと銀行で話を聞こうね。
ちゅうか、そもそものところで、８％だの５％だののサービスを
受けるには３００万円の元手が必要ってのが問題かも（笑）
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02/06/20.01:52 かわさき
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