銀英伝ボード
国家と社会の相違点・続き
さて、人間は国家がなくても生存することは可能です。たとえば戦国時代。一応日本は天皇を元首とする一つの国家ではありました。しかし、一般の人々の中で、天皇はどれほどの価値を持っていたのでしょうか?人々は、日本で生きていたというより、大きくは大名の領土という社会、あるいは自治都市という社会、またはむらという社会の中で生きていたのではないのでしょうか?でも、大名も、形式上とはいえ、天皇にあからさまに背くような行動をとれば、他者からの制裁を受けざるをえなかったから、国家はやはり日本であったわけです。
今日ほど発達した法律が必要となった状況では、法律を制定し、またその実効性を担保する存在としての国家は、不可欠なものとなってしまいました。ただ、ヤンの「必要なのは、社会であって、国家ではない」という発言は、以上に述べたような歴史認識があったのではないでしょうか?
00/08/01.00:27 岩男 <iwapiy@par.odn.ne.jp>
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