銀英伝ボード
エンリュウさんとおたかさんへ
独り善がりではなくなったわけですね。
少なくとも三人よがりになりました。
マリーンドルフ嬢が呟いた台詞、私もおぼえています。
やはりオーヴェルシュタインが畏怖すべき存在だと思うのは、
覇業の完遂の元では自分も単なる道具とみなしてしまうことですよね。
歴史上に、自称愛国者やマキャベリストは数多く現れては消えましたが、
超大物とちんけな小物を区別する分水嶺は
自分の身を処するにあたっての覚悟の深さでしょう。
数々の悪辣な計略を進言しましたが、軍務尚書は決して言い出しっぺではありませんでした。
例外なく己の身体を差し出しています。
自己犠牲を他人だけに強いて、何の恥じらいもない同盟為政者のうわべだけの愛国心と、
誰に命ぜられることもなく、最小限の犠牲と最大限の効率のために
自身を差し出す軍務尚書のマキャベリズム。
格が違います。
ヤンや皇帝も用兵家としてはかなり豪胆な部類ですね。
前者は義務感から後者は美意識からという違いはありますが、
旗艦を常に最前列において指揮を執っていました。
結局、崇拝されたり畏敬をうける前提には必ず行為の裏づけがあるということですね。
命令するだけでは最後には誰もついてこなくなるということをよく知っていたわけです。
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00/09/22.02:03 私もです ( by おたか ) ▼まとめ読み
00/09/23.22:18 エンリュウさんとおたかさんへ ( by 黄色二等兵艦隊 )
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